思い出の一つとして

スーパーのチェッカー(レジ)として働いていた、約2年半。

楽しいことも少しはあった。

社員は若い子が多い(中には既婚者も)けれど、パートは色々な年代の人がいた。

入ったばかりの頃は、パートさんからはあまり相手にされず、社員さん頼りだったような気がする。

半年過ぎてからようやく、全員では無いが、気の合う人も少しはできた。

ただ、ラストまでいる人ではなかったのが残念だった。

ラストまでいる人は、正直いって、癖のある人ばかりで、かなり疲れた。

中には、仕事はちゃんと教えてくれる人はいた。

その人がいろいろ教えてくれたので、ちゃんと覚えることができたのだし。

後になって、その人はラストまでの時間ではなくなったので、交流もなくなった。

コロナ禍ということもあって、仕事が終わってもあまり長時間話はしないし。

同じチェッカーの人と、仕事終わってからも話をしたことは一度もなかった。

ラストまで残る人とはあまり交流がなかったので。

ただ、愚痴をこぼせる相手がいなかったのが、最後まで残念だった。

お客さんも色々な人がいるから、時には落ち込むこともあった。

特に入ったばかりの頃は、クソミソに文句を言う人(お客さん)がいたので。

仕事にも慣れてきて、うまくやっていけるようにはなってきたけれど、「レジが遅い」とか言われた。

「レジが遅い」のと「ミスが多い」のとどっちがいいのか?

レジは早くできるけど、ミスがある。(多いわけではない)。

そっちの方が、ミスはなくてもレジが遅い人よりは評価がいいらしい。

それに気づいてしまったから、やめた。

膝や腰の痛みに耐えて、ミスもないようにやっているのに、「レジを早く」「スピードを意識して」と言われて、評価も下げられた。

ひどい時には、混雑していても、2人制に入ってくれる人がいなかった。

ああ、今日も仕事頑張ったなあ、お疲れ。

と言うのを自分自身にいっていた。誰からもいってもらえない。

終わってから、話し込む人は最後の方はほとんどいなかった。

やめると分かった途端、あーだこーだといってきた人がいたけれど、余計なお世話。

今まで、私が話しかける余地を与えなかったくせして、「私に相談してくれれrば」っていっていたけれど、なんだそれ!って感じ。

だから、やめる挨拶をする時には、「時々、買い物に来るので」といったけれど、やめてからは一度も買い物に行っていない。

制服を返しに行った時も、制服を返しただけで、買い物はしなかった。

やめるほど嫌だったわけだから、買い物なんかしない。

思い出といっても、いい思い出ではなかった、最後の職場。

もう少し、いい思い出を作りたかったなと思う。

チェッカーでなければ良かったのかしら?と思う。