パソコンを始めた頃から、セットアップは自分でやってきた。
生まれて初めてお金を出して買ったパソコン。
「お届けはしますけれど、セットアップはお客様ご自身でお願いします」と量販店の店員に言われた。
それが最初だった。
あの頃は、ネットにつながっていなくても、セットアップはできた。
モデムが内蔵されているという話だったのに、使えなくて、来店(買ったお店に)して、その場では解決してもらえず、「サポート」というのに入らされた。
埒が開かないので別のお店に行って、外付けタイプのモデムを購入した。
あっさり、ネットにつながった。
今では何でもかんでもオンラインで、パソコンの初期設定一つとっても、ネットに接続しないとできなくなってしまった。
だからこそ、店頭でパソコンを購入すると「サポートに加入」を勧められる。
「追加料金」が取れるから。
ほんの数ヶ月間、私は家電量販店で働いていた。
パソコンを購入したいお客様が来店したら、機種選びまでは担当できても、その後サポートに引き継いだり、ネット担当者に引き継いだりしないといけないということを知った。
つまり、パソコンだけを販売すればいいというものではないということをまなばされた。
今は買いに行く立場だからそんなことを気にしなくても良くなった。
つい最近の出来事であるが、夫のお供でパソコンを買いに行った。
「初期設定は私ができるので」というと「一応サポート担当のものと話をなさってください」と言われた。
こちらの知識をチェックされたのかな?と思った。
まあ、サポート担当者が知っていることは私もすでに知っていることだったので、よかった。
初期設定は、パソコンを使い始めてからずっと、自分でやってきたので、オンラインだろうがオフラインだろうが、関係なく自分でやることができる。
今はオンラインで何事もやらなければならなくなった分だけ、ちょっと大変かもしれない。
パソコンに限らず、スマートフォンもそうなのだ。
マイクロソフトアカウントも、ローカルアカウントが廃止になってしまった。
なので、夫のパソコンを設定するときには、私が夫にもわかりやすいアカウント名をつけた。
ログインのためのパスコードも私が決めた。絶対に忘れない4桁の数字。
夫は、なんでも紙に書く癖があるので、LINEでアカウントとパスワードを送った。
ところが、それを書き写すときに、間違えてしまった。
「ねえ、ログインできない」っていうから、画面を見たら、「パスワードの文字列」を間違って入力していた。
私が読み上げて、ログインを済ませた後で、ちゃんと書き直していた。
セットアップ、サインアップ、サインイン、パソコン用語はややこしい。
夫が「みんなよくわかってやっているな」と愚痴っていた。
それは他の人は夫よりも「勉強熱心」なのだと思う。
夫も以前はパソコン教室へ通っていた。
私がついて教える余裕が(メンタル面で)なかった時期だった。
その割には、相変わらず「受け身」なのだ。
教えられたことを実行するのだけれど、その過程をメモに残すということをしない。
パスワードやIDはちゃんとメモするのに。
私は、セットアップは人任せにはできないたちだ。
中古のMacBook Proを購入したときだが、「初期設定済み」と記載されていたので「なんておせっかいな」と思ったものだ。
結局パスワードを変更しないといけなかったし、日本国内で使うのに、いくら英語キーボードだからと言って、入力方法が「日本語」になっていなかった。
それを変更するのに時間がかかってしまった。
買ったらすぐに使えるようにしたいので、余計な時間をかけるのは嫌だった。
誰がやってもセットアップは時間がかかる。
待っている時間がもったいないので、自分でやりたいのだと思う。
余計なお金を出すのも嫌だから。