辞めないために大切なこと

レジは「お店の顔」とよく言われるし、入るときにも言われた。

通路を歩いていても、挨拶「いらっしゃいませ」をしたり、時には案内をしたりする。

もちろん、お客様だけでなく、同じ職場で働く人たちにも「挨拶」をする。

今の職場に入って2年が経った。

異動したり辞めていったり、顔触れもだいぶ変わった。

「辞めたい」と思ったことは何度もあった。

必要最小限のコミュニケーションは取っているつもりだけれど、上のものからすると「足りない」と言われてしまう。

レジの仕事は最初の頃は、大変だった。お客様から文句を言われることもあった。

さらに大変だったのは、レジ以外の仕事に就いているとき。

品出し(商品を補充したり、新たに出したりすること)とか前出し(棚の奥にある商品を前に出して、見た目を整えること)。

かごを集めたり(お客様が商品を入れて持ってきたお買い周り用のかご)、かご(精算済みの商品を入れる)をレジにセットしたり、カートを集めること。

(お買い周り用のかごと、精算済みのかごの2種類ある)。

店内放送をする。(売り場を確認してから)。

トイレの点検(ペーパーの補充とか、ごみを回収する)。

忘れ物をノートに記帳したり、取りに来られたお客様に手渡したり。

その他こまごまとしたこと。

レジを交代するときにも、声をかけなければいけない。(当たり前だけれど、黙って後ろに立っている人だっている)。

仕事を教えてもらったときには、きちんとお礼を言わなければならない。

(入ったばかりの頃は、いろいろと言われたので)。

まあ、仕事を覚えてほしくて相手がいってくれているのはわかるのだけれど、あまり優しい言い方ではなかった。

それでも、すぐにやめなかったのは、こちらにも意地があったので。

正直、レジ以外の仕事を前の職場ではほとんどしていなかった。

いわゆる「レジ専任者」だったので。

今の職場に来て、レジ以外の仕事をすることになって、戸惑いもあった。

ただ、そういったことを話す相手もいなかった。

今は、少しは言葉を交わす相手もいる。

それでも、本当にうまくやっていけてるかと聞かれたら、「うまくはやれていない」と答えるしかない。

この先続けていけるかと聞かれたら「自信がない」と答えるだろう。

もしも知り合いとかに「働いてみたいんだけど、どんな感じ」と聞かれたら、その時は「やってみてもいいと思いますよ。最初はいろいろと覚えることがあって、大変だけれど、慣れてしまえば大丈夫ですからね」と。

どこの職場でも、仕事を覚えるまでは大変だと思うし、人間関係もある。

誰とでも仲良くやれればいいけれど、合わない人もいるってことはどうしようもない。

ただ、合わないからと言って、挨拶もしないというのは違うので、誰にでも挨拶をするように心がけてはいるけれど。

辞めたくないと思っている限りは、続けていけると思うし、うまくやっていこうと持ったら、今以上にコミュニケーションを密にするしかない。

ただ、仕事が終わったときには、ほんの数分(数秒でも)だけ「今日はいろいろあったね」と言い合える仲間が欲しいけど。

帰り支度をしたら、「お疲れ様です」と言って、真っ先に出て行っている。

話をしている人もいるのだけれど、あえて仲間に入らないようにしている。

話の輪に入れてもらえないことは経験済みなので。

相手を変えることができないのならば、自分が変わるしかない。

自分を変えるのが難しければ、辞めるしかないのだと思う。