入ったばかりの頃は、白物家電売り場でレジを担当していた。
白物家電というのは「冷蔵庫」「洗濯機」「エアコン」などのことを言う。
これらもエアコンは別として、白以外の色もあるのだが、分類としては「白物家電」なのであある。
逆に黒物家電はというと「テレビ」「ビデオデッキ」などのことを言う。
ビデオデッキは黒色以外でもあるのだが、こちらも分類としては「黒物家電」なのである。
レジ担当から、黒物家電売り場の販売員になった。
担当は、デジタルカメラと電話機。
時にはプリンターとかも担当した。
少しだけパソコンも担当したのだが、お客様の話を聞きすぎて、担当を変わられてしまった。
お客様の要望としては「ネットは使わない」と言うことで、「初期設定」も「自分でやる」と言うことだった。
ただ、後からこのお客様は、「ネットを使う」「初期設定もお任せしたい」と言うふうになった。
最初からわたし1人に対応させる店側もどうかと思うけれど、「パートだから」って言う感じだったのかな?
暴露話は、まだ白物家電売り場の「レジ」を担当していた頃。
お客様が来店されて「Apple IDとパスワード」を教えて欲しい、と言われた。
アップル製品は、初期設定の段階で、「Apple IDとパスワード」を設定しないといけない。
そのお客様が手にされていたのは、今では販売していない「iPod」。
「お客様がご自分で設定されたのでは?」と言ったところ「最初からそんなものはなかった」と言われた。
途中から対応は代わってもらったけれど、「Apple IDとパスワード」は自分で決めないとダメなやつ。
あと「iPod touchでLINEをやりたい」と言ってこられたお客様もいた。
これは、他の人も知らなかったようで、「お調べしておきますね」と言うだけにとどまった。
家に帰って調べたところ、電話番号については「携帯電話でLINEをしている場合は、携帯電話の番号を当てることができるけど、携帯電話でLINEができなくなる。携帯電話の番号を当てたくない場合は、電話番号のみを取得する方法もある」と言うことだった。
家電量販店って、家電品(まあ日用品もおもちゃもゲームも売っているけれど)を売る店であって、使い方を教えるお店ではないんだけれど。
あとデジタルカメラをお買い上げのお客様で、すぐ使いたいから「バッテリーを充電させて」と言われたことがあった。
プリンターをお買い上げのお客様も、「テスト印刷とかできないの?」と聞いてきた。
今ではパソコン教室であっても「タブレット講座」「スマホ講座」「デジタルカメラ講座」と言うのがあって、利用することができる。
わたしが店員だった頃も、店舗内にパソコン教室はあった。
パソコンの操作を教える教室で、iPodとかの操作の講座はやっていなかったと思う。
あとレジにきたお客様を対応していたら「あなたじゃなくて、オーディオの専門家をお願いしたいんだけど」と言われた。
あとは、プリンターをご案内したら「女の店員じゃなくて、男の店員を呼んでこい」と言われたこともあった。(セクハラですよ)。
逆に「丁寧な対応をありがとうございました」と手紙をくれて、本当に買いに来てくださったお客様もいた。
ただ、販売員になってから急に上司からの当たりが強くなった。
白物家電売り場でレジをやっていた頃は、優しかったのに、黒物家電売り場の販売員になった途端に、当たりが強くなって、悲しい思いをしたっけ。
まあ、結局それがきっかけで辞めることになったのだけれど。
店長からは「バイトでいいから残って欲しい」と言われたのだけれど、もう嫌気がさしていたので、「いいえ、辞めさせてください」と言ってやめた。
今ではわだかまりもなく、そのお店を利用している。
当時の上司はさすがにもういないので。
もちろん当時の男性の先輩社員はいるし、対応もされるけれど、もう過去のことだから。
先輩社員にはそれほど嫌な思いはさせられなかった。むしろ、こっちが知らなさすぎて、フォローしてもらったこともあるくらい。
パートだからって、ちゃんとした教育もしれくれないのに、一人前の接客をしろと言われてもね。
今でもそのお店の募集(パート)あるけれど「先輩社員が優しく教えます」とか「家電の知識が身に付きます」とか書いてあるんだけど、わたしからしたら「よく言うよ」って思う。
今ではちゃんと教育してくれるのかなと思いつつ、体制は変わらないんだろうなとも思う。
お客として行くのは別にいいんだけれど、わたしは買い物さえできればそれでいい。
もちろん、感じのいい対応とか知識が豊富とかはあった方がいいけれど。
正直なところ、仕事内容としては1番気に入っていた。
パソコンインストラクターよりも。
家電量販店は好きな場所の一つだから。