私がパソコンを使い始めた頃は、パソコンは「難しい」機械だった。
周りに機械に詳しい人もいなくて、書店に行っても、パソコン雑誌のコーナーは近寄りがたかった。
パソコンを始めた頃は、パソコン通信からインターネットに変わる頃だった。
パソコン通信でいいやと思いつつ、パソコンを買ったのに、内蔵のモデムが動かなかった。
買ったお店に聞きに行ったら、サポートサービスへの入会を勧められた。
お店の店員さんも詳しい人がいなかった。ただ売るだけ。
別のお店で、外付けのモデムを購入し、結局はパソコン通信ではなく、インターネットの世界に飛び込んだ。
プリンターを接続したり、デジタルカメラを接続したり、時々フリーズして、データがなくなってしまったりと、いろいろな思い出があった。
それでも、今のパソコン大好きな私の基礎がその時代だった。
夫に内緒で、ノートパソコンを買って、デスクトップパソコンではできないことをやったり、デスクトップパソコンでも、チャットとかメールのやり取りとかもしていたのだけれど、唯一できないのが、Microsoftのオフィスソフトが使えなかったこと。
ノートパソコンを買って、ワープロソフトウェア(最初は一太郎を使っていた、のちにワードになった)をインストールしたり。
ホームページ作成ソフトを買ってきて、自分でインストールしたり。
DVDやブルーレイなんかは、外付けで接続した。
まだフロッピーディスクの時代だった。
外付けのハードディスクを買って、バックアップも取っていたっけ。
家庭内LANを構築したのもその頃。
モデムからADSLに変えた頃だった。
そのあたりで、パソコンインストラクターの職についた。
最新のノートパソコン(Windows)を買ったり、説明用に古いオフィスソフトを買ったり。
Macを使っていると言う受講生のために、Mac(ノート)を買ったり。
Macを使い始めて思ったのは、Windowsよりも簡単で分かりやすいと言うこと。
まあ、ファイルやアプリの保存先なんかは、Windowsの方がわかりやすいのだが、Macでも慣れてしまえばなんとかなるものだ。
その頃の方が、パソコンは複雑だったし、今のようにいろいろ便利なサービスも少なかった。
それでもいろいろ接続したり、工夫したり楽しかったものだ。
その頃から継続して使っているからなのか、今のパソコンは簡単だと思う。
けれども、パソコンスクールは潰れることなく、それなりの数は街の中にある。
パソコンよりもタブレットやスマホ、デジタルカメラの教室(講座)がある方がいいみたいだ。
もちろん、そういった講座を用意しているスクールもある。
私が一時期通っていたスクールは、本当に「初心者向け」で、タイピングの練習をしたり、うちわとかクリスマスカードとかを作ったりしていた。
私は、資格を取るためだけに通っていたので、クリスマスカードも作りたくなかったけれど、作らされてしまった。
デジタルカメラの講座は、「写真集」を作るための講座だし、パワーポイントを使った講座は「自分史」を作るための講座だった。
zoomの講座もあったけれど、不定期で「予約制」なので、受講はしなかった。
MOSの資格を取ったけれど、エクセルとワードのみで、アクセスやパワーポイントは自力で撮った。
エキスパートレベルまで面倒を見てくれたのは良かったけれど、MOS以外にサーティファイ試験の講座もやっていたのに、なぜか勧められなかった。
最後の方に受けた講座は、テキスト代が高いし、パソコンを始めたばかりの人向けで、正直面白くなかった。
お金を無駄にしても良かったので、そう言う講座を受けずに辞めたかった。
そこは、結局受講生としては受け入れてくれたけれど、求人募集に応募して面接も受けたけれど、インストラクターとしては採用されなかった。
今からもしくはこれからパソコンを始める人にとっては、パソコンは難しい機械なのかもしれない。