私がパソコンを使い始めたころに比べたら、今のパソコンは簡単だなと思う。
ただ、いろいろ失敗を重ねて、やっていたころが一番楽しかったのかもしれない。
やり始めの年齢にもよるのだけれど、今のパソコンでも「難しい」と思っている人がパソコン教室にやってくる。
今は、パソコンよりも先にスマホを触ってしまうから、いざ学校でパソコンの授業を受けても、なかなかうまくいかない。(私のころはパソコンの授業なんてなかったけれど)、うちの娘たちにしても、中学生くらいから、ちょっとパソコンを触るくらいで、大学進学で、パソコンの購入を義務づけられた。
大学進学と同時に、スマホに機種変更したのだけれど。
新卒(大学)の子と、私を比べたら、私のほうがパソコンの操作に慣れていると自信を持って言える。
スマホの倍くらいの年数(スマホは10年ちょっと)パソコンを私は使ってきている。
娘たちと夫にパソコンを最初に教えたのは私だ。
まあ、結果夫はパソコン教室に通ったのだけれど。
パソコンができるのに、そういう仕事に就けなかったのは、すべて母親のせいだといえる。
40代後半の時に、パソコンを使った事務の仕事に一時的に就いていた。
そこは数年後には閉鎖されてしまうのだが、それまでの数年は勤めることもできたのだ。
ちょうど犬を飼い始めたころで、しつけにも世話にも家族は協力してくれなかった。
そして、父親が体調不良になって、入退院を繰り返した時期でもあった。
父は亡くなり、母一人だけになって、私が世話をしていた。
そのころは、通院に付き添うくらいでさほど負担はなかったのだけれど。
まだ、娘たちが中学、高校生のころだったから、母親も多少は遠慮していた。
私がパソコンを始めたころは、Windowsも95や98が主流で、しょっちゅうフリーズしたりしていたものだが、今のパソコンはフリーズはめったにない。
だから、今パソコンを始める人は、きわめて恵まれていると思うのだが、結構躓いているんだな、これが。
だから、パソコン教室はなくならないのだ。
基本情報技術者試験にしろ、MOS試験にしろ、パソコンを使わないとできない試験だ。
スマホやタブレットでは今のところは、受験できない。
オフィスにしたって、パソコンで作業しているのが普通。
だからこそ、中途採用であってもパソコンのスキルがある人は必要なはずなのに、年齢で差別されてしまう。
結局は、フリーでやるしかないのが、現状なのだ。
簡単なパソコンでよかった。