スーパーでの勤務

スーパーでの仕事は2店経験した。

1軒目は新規オープンのお店で、仕事内容は「フロア(品出し)」だった。

2年ほど勤務したが、正直「フロア」より「レジ」を選んでおけば良かったと後から思った。

直前の職場でレジをやっていたが、かなり嫌な思いをしたので、あえて「フロア」の仕事を選んだ。

ところが、この「フロア」という仕事なかなか大変だった。

私の勤務時間は夕方から閉店までの4時間だった。

トラックで運ばれてきた品物を売り場に出すのだが、最初は台車ごとに分類されていなかった。

少しずつ小型の台車に乗せて売り場に持って行くのだが、全く分類されていなかったので、場所を探すのに苦労した。

人数もかなりいたにも関わらず、仕事はあまり捗らず、いつも上司に怒られてばかり。

しかも、夕方から閉店までの時間というのは、お店も混み合うので、品出しばかりに熱中しているわけにもいかなかった。

新規オープンのお店なので、お客様の方もどこに何があるかわからない状態なので、と言って「(たとえば)玉子はどこにありますか?」と聞かれて無視するわけにもいかず、案内の仕事もしていた。聞かれた人が案内するようにしていた。たまにわからなくて他の人を呼びに行って「ちゃんと場所覚えて」と言われた。(それはその通りなので、ちゃんと覚える努力をした)。

さらに、案内、品出し、在庫補充に加えて、割引の仕事も回ってきた。

人数も減らされてしまった。

「他店舗は担当者は二人しかいないが、荷物は全て出し終えているぞ」と言われた。

さすがに割引までやっていると、後の作業(品出し)に差し障るので、割引は別の時間帯に変更された。

品出しはトラックがつかないとできないため、在庫補充も仕事の一つだった。

その頃には、トラックもちゃんと台車ごとに分類されていたので、だいぶ楽にはなった。

ただ、年齢が50過ぎということもあり、アルバイトの子達よりはモタモタしていたんだろう、上司からの風当たりが強かった。

「手早くできる人の負担になるから、自分の担当の台車が終わったら、他の仕事をさせるので、自分の担当の台車はちゃんと終わらせるように」と言われた。

いつだったか、頑張って全て出し終えたのに「時間内に終わらせなさい」と褒められるどころか叱られてしまった。

だんだんと仕事にも熱が入らなくなってしまった。

一生懸命やっていても毎日怒られてばかり。

とうとうお客様からクレームをいただいてしまった。

時間延長を申し出たら、フロアでは人がいっぱいだから、鮮魚を担当して欲しいと言われた。

午後2時から夕方5時までは鮮魚で、1時間休憩をして、夜6時から閉店までフロアの仕事をした。

トラックで届く品物は、食品なので、日によって担当が決まっている。

「ドリンク全般」「お酒全般」というふうに。(調味料やお菓子もある)。

いつだったか「お酒全般」だったのに勝手に変更されていた。上司ではなく同僚に。

後、自分が出すのに楽なお菓子とかをやってしまって、マヨネーズなどちょっと出すのが大変なものを残されたりもした。

マヨネーズのような調味料は、お菓子と違って潰れたりしないので、棚にいくらでも入れられる。

そして、古いものを(賞味期限の近いもの)前に置かないといけないので、一旦棚から出して、新しいものを奥へ入れないといけない。

お菓子は潰れやすいから、棚にそんなに入れない、だから早く終わってしまう。

一度、その意地悪な同僚がいなくて、バイトの子が一緒だった時に、自分がお菓子を出しに行って、調味料をバイトの子に振った。

確かに、自分が出しやすいものを選んで出すようにすれば、作業も捗るということがわかった。

しかし、全部頑張って出したのに、怒られただけだった。

しかもその同僚は、頑張って出したと自慢していたが、時間はオーバーしていたと。

そこの職場では上司にも恵まれなかったが、同僚やバイトの子にも恵まれなかったと思う。

2年ぐらいはいたのだが、辞めることにした。

辞めてから、ポイントを使い切るまではそこで買い物をした。

ポイントを使い切ってからは、他のスーパーで買い物をした。

スーパーなんて、市内に何店舗もあるのだ、辞めたところにわざわざ行く必要はない。

そこのスーパーは、今ではまあ行くようになった。

知っている人も多少はいるが、上司が変わっているので。

レジも接客業

レジも接客業の一種だと思う。

お客様が、買い物をしたい商品を持ってきて、支払いをするところ。

無人レジならともかく、有人レジの場合は、元気よく「いらっしゃいませ」という場所がレジである。

レジをやっていた頃に、パソコンインストラクターの仕事に応募したが、不採用だった。

レジも接客業なのに、パソコンインストラクターの仕事の方が、ステータスが高いみたいな。

接客に慣れているのだから、パソコンを教える仕事にしたって、人と人なので、同じだと思うし。

知識ならば誰にも負けない自信がある。

必要な資格はまた取ればいい。

なのに、不採用になってしまった。

知識云々ではなく、年齢なんだと思う。

教わる方も、若い子に教わる方がいいのだと。

私が通学していたスクールだったから、そんなに若いインストラクターはいなかったけれど、私の歳に近い人もいなかった。

今仕事を探しても、なかなかレジの仕事は紹介してもらえない。

作業とかレジの仕事でもフルタイムとか。

自分の希望に合わない場合は、オファーが来ても無反応で、メールは削除する。

希望を書いても、スルーされるので、書くだけ無駄。

高給とかフルタイムの仕事はいらないし、通勤に時間がかかるところもパス。

今更社会保険に入るのは嫌だ。

プロフィール欄をちゃんと埋めていないせいもあるだろうが、あまりにも前職とかけ離れているので、年齢で紹介しているのかなと思う。

日々過ごしていて、家の中の細々としたことや、犬の散歩すらなかなか行けないのに、フルタイムの仕事なんか行けるわけがない。

登録はそのままにしておくけれど、この先あまり期待しない。

思い出の一つとして

スーパーのチェッカー(レジ)として働いていた、約2年半。

楽しいことも少しはあった。

社員は若い子が多い(中には既婚者も)けれど、パートは色々な年代の人がいた。

入ったばかりの頃は、パートさんからはあまり相手にされず、社員さん頼りだったような気がする。

半年過ぎてからようやく、全員では無いが、気の合う人も少しはできた。

ただ、ラストまでいる人ではなかったのが残念だった。

ラストまでいる人は、正直いって、癖のある人ばかりで、かなり疲れた。

中には、仕事はちゃんと教えてくれる人はいた。

その人がいろいろ教えてくれたので、ちゃんと覚えることができたのだし。

後になって、その人はラストまでの時間ではなくなったので、交流もなくなった。

コロナ禍ということもあって、仕事が終わってもあまり長時間話はしないし。

同じチェッカーの人と、仕事終わってからも話をしたことは一度もなかった。

ラストまで残る人とはあまり交流がなかったので。

ただ、愚痴をこぼせる相手がいなかったのが、最後まで残念だった。

お客さんも色々な人がいるから、時には落ち込むこともあった。

特に入ったばかりの頃は、クソミソに文句を言う人(お客さん)がいたので。

仕事にも慣れてきて、うまくやっていけるようにはなってきたけれど、「レジが遅い」とか言われた。

「レジが遅い」のと「ミスが多い」のとどっちがいいのか?

レジは早くできるけど、ミスがある。(多いわけではない)。

そっちの方が、ミスはなくてもレジが遅い人よりは評価がいいらしい。

それに気づいてしまったから、やめた。

膝や腰の痛みに耐えて、ミスもないようにやっているのに、「レジを早く」「スピードを意識して」と言われて、評価も下げられた。

ひどい時には、混雑していても、2人制に入ってくれる人がいなかった。

ああ、今日も仕事頑張ったなあ、お疲れ。

と言うのを自分自身にいっていた。誰からもいってもらえない。

終わってから、話し込む人は最後の方はほとんどいなかった。

やめると分かった途端、あーだこーだといってきた人がいたけれど、余計なお世話。

今まで、私が話しかける余地を与えなかったくせして、「私に相談してくれれrば」っていっていたけれど、なんだそれ!って感じ。

だから、やめる挨拶をする時には、「時々、買い物に来るので」といったけれど、やめてからは一度も買い物に行っていない。

制服を返しに行った時も、制服を返しただけで、買い物はしなかった。

やめるほど嫌だったわけだから、買い物なんかしない。

思い出といっても、いい思い出ではなかった、最後の職場。

もう少し、いい思い出を作りたかったなと思う。

チェッカーでなければ良かったのかしら?と思う。