洋書は高校時代から読んでいた

要所は高校時代から読んでいた。

翻訳が出ている作品もあったし、そうでない作品もあった。

昔の(高校まで同じ学校)同級生からは「私だったら、辞書と首っ引きじゃないと読めないけどね」と言われた。

それだと、最後まで読めないのに。

同級生という言い方をしたのは、その人のことを友達だとは思っていないから。

すでに故人になってしまったけれど、もう友達とは呼べない。

その割には少しは付き合いが(結婚後も)あったけれど。

そんな言い方をしてきたのは、その人だけだった。

他の人たちからは「変わってるね」みたいにしか思われていなかった。

卒業後就職した会社は、電話応対が主な仕事だったので「暇な時は好きなことをしていていいよ」と雇い主から言われていたので、洋書を読んでいたのだが、出入りの営業(保険の)さんからは「ボケ防止ですか?(まだそんな歳じゃないのに)」なんて言われたものだ。

洋書を読んでいても仕事には結びついていなかったから、親からも馬鹿にされていた。

「英文科ではなく家政科にやりたかったのに」とも言われたが、そういう教科ははっきり言って苦手だった。

そのくらい英語は好きだった。

一時期嫌いになりかけたが、短大は英文科に進んだので。

それを活かせる仕事には就けなかったが。

趣味として原書を読むのは誰にも迷惑はかからないのだし。

ちゃんと働いて給料はもらっていたので。

結婚してからも洋書は買ったのだけれど、色々忙しくて読む暇がなかった。

今になってやっとその時間が取れたというか。

だったらとことん楽しんでみようと思う。