パソコンとの思い出

パソコンを使い始めたのは、娘たちがまだ幼稚園の頃だった。

その当時は、ノートパソコンは今よりも高くてとても手が出なかったので、デスクトップパソコンを選んだのだが、置き場所にはすごく困った記憶がある。

セットアップは、今ノートパソコンを使っているテーブルの上でやった。

実際の置き場所は、チェストタイプの箪笥の上だった。

嫁入り道具で、和ダンスと洋服ダンスを買ったときに、チェストタイプの箪笥も勧められて、結局購入した。

幅と奥行きが理想的だった。

今のように液晶ディスプレイではなかったので。

パソコン通信ができるはずが、なぜか内蔵されているはずのモデムが動かなかった。

買ったお店に駆け込んだけど、サポートサービスを申し込みさせられて、その場では質問に答えてはもらえなかった。

モデムは外付けタイプのものを購入して、パソコン通信も無事に始めることができ、結果的には、インターネットを利用することになった。

その時には、プリンターも購入したり、デジタルカメラを購入したりしていた。

子どもたちにパソコンで遊ばせることはあまりしなかった。

そのころ、ウェブサイトを作ってみたり、メル友を作ってメールのやり取りをしたり、チャット(テキスト)もやったりした。

まだ、YouTubeがなかった時代。

それでも、パソコンを使って仕事がしたいと思い、ノートパソコンを別に購入した。それには、ExcelとWordが入っていた。記憶をたどると、ワープロソフトは「一太郎」だったような気がする。

最初は、Wordを使わず一太郎を使っていた。

ExcelやWordは、ソフトを買ってきてインストールをした記憶がある。

で、結局(のちの職場となる)パソコン教室へ通い始めた。

Excelの資格はその時初めて取った。

Wordも日商のワープロ検定を受けた記憶がある。

パソコン教室へ通いながら、保険の営業を始めたっけ。

1年くらいやったけれど、どうも保険を勧誘することがうまくできなくて、辞めてしまった。

パソコン教室へは通い続けていて、パソコン以外の資格も目指していた。

その時に「講師(インストラクター)をやってみない?」という誘いを受け、面接を受けたら、「採用」された。

そこでは、4年と半年くらいやっていたと思う。

続けたかったけれど、経営状態も悪く、給料も支払ってもらえなくなったから、辞めてしまった。

講座は受講を続けていたので、そこへは通っていたけれど、別の仕事を始めていた。

念願のパソコンを使った事務の仕事だった。(派遣サイトで見つけた)。

授業中に居眠りすることがあって、講師に怒られて、通うのを辞めてしまった。

仕事のほうは続けていたけれど、同じ年の夏には辞めていた。

仮に辞めなかったとしても、数年後には「業務縮小」で撤退していたから、最終的には辞めることになったと思う。

そのあとも、仕事にはついたのだけれど、パソコンにかかわる仕事ではなかった。

それでも、MOS試験は受け続けて、バージョン2010までは取り続けた。

パソコンの顔ぶれもだいぶ変化して、パソコンを組み立てたり、ちょっと高価なノートパソコンを買ったり、Mac(ノートパソコン)も買ったりした。

あとは、外付けドライブや、家庭内LANとか、プリントサーバーとかも自分で設定した。

プリンターも買い替えたり、デジタルカメラも増えていった。

デジタルカメラは、機種が古すぎて、SDカードが手に入りにくかったり、充電してもすぐに切れたりもしたので、今はほとんど使っていない。

それ以降に買ったもの(デジタルカメラ)については、買取ショップに持ち込んで売ってしまった。

結局パソコンが一番良かった。

まあ、パソコンもMacの「ノートタイプ」については、買っては売り払ったりもしたので、今手元にあるMacはデスクトップタイプだけだ。(起動しなくなったノートタイプが1台ある)。

Windowsパソコンについては、今使っているノートパソコンと2階にあるデスクトップパソコン(2台、ただし1台は起動不能)のみ。

その分、スマホとかタブレットがいくつかある。

Windowsのノートパソコンについては、買って使ったけれども、壊れて使えなくなったものが何台かあった。

たいていは、私が使わなくなったのを夫が使っていて、「動かなくなったよ」と言われ、かなり安い中古のノートパソコンを買ったことがある。

それは、もうOS自体が、サポート終了してしまったので、使いたくても使えなくなってしまったし、それも壊れてしまったような気がする。

で、夫もパソコン教室に通い始めて、業務で使用しなくなったパソコンを安く譲り受けたのを今は使っている。(OSはWindows10)。

結構パソコンを使って作業をしているので、ある意味うらやましい。

ま、それはともかく、タブレットやスマホは便利だけれど、画面の大きさはパソコンにはかなわないし、何かの試験を受けようと思ったら、パソコンが使えないと受けられない(ペーパー試験から、パソコンを使っての試験に変わったものについては)ので、そういう意味では、パソコンはなくならないと思っている。

私もこれからもパソコンは使い続けるけれど。

パソコンを自作した思い出

パソコンを自作したこともあった。

自作キットをネットで購入した。

実際に組み立てをしたのは、到着してから1週間後だった。

丸一日かかったけれど、起動するまでに仕上げた。

そのパソコンは今は起動すらしないが、6年か7年位は使っていたと思う。

OSも古いので、起動できれば、OSは変えないといけないと思う。

もちろん、中の部品を変えれば、生き返らせることはできるかもしれないが、使えるのはケースだけで、マザーボードとかハードディスク、メモリーなんかは買い替えないといけないかもしれない。

まあ、ちょっと高価なChrome bookが買えるくらいの金額をかけるくらいだったら、2台目のChromebookを買ったほうが安くつくかもしれない。

まあどっちもしないけれど。

思い出は思い出として大事にしておいたほうがいいのかもしれない。

今のパソコンは簡単だ

私がパソコンを使い始めたころに比べたら、今のパソコンは簡単だなと思う。

ただ、いろいろ失敗を重ねて、やっていたころが一番楽しかったのかもしれない。

やり始めの年齢にもよるのだけれど、今のパソコンでも「難しい」と思っている人がパソコン教室にやってくる。

今は、パソコンよりも先にスマホを触ってしまうから、いざ学校でパソコンの授業を受けても、なかなかうまくいかない。(私のころはパソコンの授業なんてなかったけれど)、うちの娘たちにしても、中学生くらいから、ちょっとパソコンを触るくらいで、大学進学で、パソコンの購入を義務づけられた。

大学進学と同時に、スマホに機種変更したのだけれど。

新卒(大学)の子と、私を比べたら、私のほうがパソコンの操作に慣れていると自信を持って言える。

スマホの倍くらいの年数(スマホは10年ちょっと)パソコンを私は使ってきている。

娘たちと夫にパソコンを最初に教えたのは私だ。

まあ、結果夫はパソコン教室に通ったのだけれど。

パソコンができるのに、そういう仕事に就けなかったのは、すべて母親のせいだといえる。

40代後半の時に、パソコンを使った事務の仕事に一時的に就いていた。

そこは数年後には閉鎖されてしまうのだが、それまでの数年は勤めることもできたのだ。

ちょうど犬を飼い始めたころで、しつけにも世話にも家族は協力してくれなかった。

そして、父親が体調不良になって、入退院を繰り返した時期でもあった。

父は亡くなり、母一人だけになって、私が世話をしていた。

そのころは、通院に付き添うくらいでさほど負担はなかったのだけれど。

まだ、娘たちが中学、高校生のころだったから、母親も多少は遠慮していた。

私がパソコンを始めたころは、Windowsも95や98が主流で、しょっちゅうフリーズしたりしていたものだが、今のパソコンはフリーズはめったにない。

だから、今パソコンを始める人は、きわめて恵まれていると思うのだが、結構躓いているんだな、これが。

だから、パソコン教室はなくならないのだ。

基本情報技術者試験にしろ、MOS試験にしろ、パソコンを使わないとできない試験だ。

スマホやタブレットでは今のところは、受験できない。

オフィスにしたって、パソコンで作業しているのが普通。

だからこそ、中途採用であってもパソコンのスキルがある人は必要なはずなのに、年齢で差別されてしまう。

結局は、フリーでやるしかないのが、現状なのだ。

簡単なパソコンでよかった。